サッカーなどのスポーツは一定のルールを共有することで試合が成り立ちます。コートの外に出たボールをそのまま続けることは、試合では許されない行為なのですが、子どもたちは意に介さず新しい壁跳ね返りルールをみんなで共有して遊びを続けていました。この雰囲気を見ながら私は、試合ではない遊びの範疇としてのサッカーの良さを感じていました。ルールを守ることが原則ですが、新しいルールを絶対に付け加えてならないのは試合であり、遊びの範疇であれば子どもが思い付いた提案を周りの子どもが面白いと受け入れるのであれば、新しいルールを提案することは問題行動ではありません。むしろ、遊びを共有しているからこそ、こんなことをしてみようという提案が許され、それをみんなが共有すれば新しいルールの下で遊びは継続することが出来ます。